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日本昔話レストラン

2010.01.09

先日、福島正伸先生の講演で凄く印象に残ったお話をします。

それは、さもありげに10分間で自分の夢を500人の前でプレゼンをする企画の一つの話でした。

ウル覚えなので間違えてたらごめんなさい。

日本昔話レストラン 『みるなのくら』
中嶋 秀成

ある親子の話。

お父さんとお母さんは最近あんまり仲が良くありません。

仕事で遅いとお父さんは一人で着替えをし食事をします。

だから最近はあまり会話もありません。

それでもお父さんは月に一度の家族3人での食事は忘れず

連れて行ってくれました。

家族サービスに選んだのは最近オープンした昔話が聞けるレストラン

『みるなのくら』というところです。

店に入ると普通の店ですが、食事の注文をすると

昔話の語り部が出てきました。

食前に3話食後に1話話してくれるそうです。

まずはじめに親子が末永く仲良く暮らしました。

という話をしてくれました。

次の話をする前に語り部はなにやら娘と

ヒソヒソ話しをして娘はうなずいています。

さて、次の話を語り部が話し始めます。

すると、1話目の話と同じ話を始めるではありませんか。

それを、聞いていたお父さんは少し不機嫌そうな顔になり

途中でこの話は一つ目の話と一緒ではないかと文句を言い

ましたが語り部は無視をして続けました。

3話目も同じ話をはじめるとさすがにお父さんは

『また、同じ話かよ・・・。』と聞こえるようにつぶやきました。

3話を語り終わり食事が並びます。

食事は普通にとても美味しかったのでお父さんも少し

機嫌が良くなったようです。そして、食後にまた語り部が

出てくるとまた、同じ話をして下がって行きました。

お父さんは一人にブーブーいいながらこんな店は二度と

来るかと捨て台詞を残して帰りました。


1週間後、娘がお父さんお母さん話を聞いてと真剣な顔で

あのレストランで語り部が話した話をはなし始めるでは

ありませんか。

一言一言思い出すように、ところどころ言葉を詰まらせながら

一生懸命に話をします。

しかし、残念ながらところところ思い出せません。

そこで・・・

分らないところや話を忘れてしまったところはお父さんと

お母さんに補足してもらいながら家族が末永く幸せに暮らした

話を最後まで何とか話すことができました。


両親はなぜ急にこの話をしだしたのか娘に聞くと

「お父さんとお母さんが仲良くなれる方法があるけど挑戦してみる?」

と言われ「挑戦してみた」と言うのだった。


内容は語り部さんの話を覚えて一週間後に、ご両親の前で話してあげると言うものだった。


娘は4回の同じ話を必死で覚えようとした。一生懸命・一生懸命覚えた。

語り部はお父さんとお母さんの雰囲気で分ったのか

女の子の顔に淋しさを見つけたのか。

・・・

・・・

・・・

あなたにあった昔話をしてくれる心温まるそんなお店に一度来てみませんか。

この話を聞くと目に場面が見えるようでした。

みなさんドンドン夢を物語にして語ってみましょう。


ロハス村      村長