「奇跡のリンゴ」の木村さんの講演会で学んだこと。
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「奇跡のリンゴ」の木村さんを香川に呼ぶことになったので、
お手伝いをしてくれないかと誘われ何気なく参加したのが去年の
１１月２４日でした。
満岡社長の事務所に集まった人間はわずか１０名足らず。
そして、責任者である鈴木さん、満岡さん。
どう見てもご年配。(後から分かったが満岡さんは８０歳)
その日、初めてお会いしたような人たちで、当日は１０００名の
会場を借りており、１０００名の集客をするというのです。
決まっているのは日程と会場のみ。
時間、主催者、入場料、予算・・・全て未定。
普通の会ならこのような状態で進めませんが見切り発車での出発。
かんかんがくがく、チラシが出来たのが１２月中旬でした。
ハッキリ言って１０００名を集めるには時間が少なすぎると
私は思っていました。
ココで関心をさせられたのが満岡さんです。
８０歳の満岡さんは７０歳から無農薬栽培に取り組まれ無農薬の
お野菜を食べることでとても元気です。
そして、満岡さんは地産地消、自給率、農薬の被害等を皆に説いて
くれました。未来の日本、未来の子供たちのためにも無農薬栽培が
広がることが大切だといいます。
こう言っちゃ失礼ですが、一番年上の方が未来のことを憂いて行動
をしている。
やる前から、あきらめかけていた私は恥ずかしくなりました。
多分、皆もそう思われたと思います。
私は出来る限り知り合いに知らせました。
すると、世間の反応は・・・
あれよあれよという間に一月中旬にはチケットがほぼ完売になりました。
世の中は無農薬に関心がある。
確信をしました。
それと同時にやる前からあきらめてはダメだということを改めて勉強
させられました。
そして、当日がやってきました。
受付をしていたので全てを聞くことが出来なかったのですが、
つたない自分のメモから一部をご紹介させていただきます。
１、
最近は、諸外国の農業関係者から日本の農業は世界一ダントツに
単位面積の農薬使用量が多くて、大丈夫か？と疑問視されているそ
うです。(中国は面積が大きいので表にものらない程度に少ない)
また肥料を過大に使用するので、土中の硝酸塩の濃度が高く、ドイツ
では栽培許可されない濃度の土地でも日本では平気で栽培されてい
るのだそうです。
お茶を例にあげて、日本のお茶はとても農薬が多く使用されてい
るので、外国では輸入が許可できないそうです。
唯一鹿児島で自然栽培で育てられたお茶のみが許可されているそうです。
２、
目に見えないものが大切。
虫が発生して作物を食べるのは、それは人が食べちゃいけないから
代わりに虫が食べてくれている。虫が食べるものは、必ず腐る。
木村さんが栽培したりんごは、時間が経っても腐らないで、枯れて
いくだけ(NHKのプロフェッショナル放映)。
木村さんが紹介した写真は、きゅうりの比較で、一番腐っている
のは有機農法のきゅうりです(硝酸塩が多い)。
こういった実験を目の当たりにした木村さんは、10年前に日本人
の消化器系のガンが増えるだろう？と思っていたそう。
３、
農薬・肥料を使うと、虫がやってくる。
肥料をやらないようにすると、何年かすると虫がやってこなくなる。
雑草も次第に替わっていって、少なくなるそう。
雑草は、土の養分を養うために、生えてくる。必要性があって生えてくる。
人手が加わった畑に害虫が多いけど、人里離れた所は少ない。
４、
ガンや糖尿病が増えてきている今日、病気になってから対処する
現代医学は、目ざましく発達しています。
でもその前に、病気を予防する医学がもっと発達して欲しいです。
木村さんは体調が悪いにも拘らず、力強い口調でご講演をして下さり、
本当に皆さんに勇気と感動を与えてくださりました。
残念ながら、後の懇親会には出席されませんでしたが、この感動は
未来香川県の無農薬、無肥料栽培の切欠になったと思います。
そして、私はこの講演会のお手伝いを通じて価値観が変わりました。
ずっと前の私はアメリカの成功者が若くしてセミリタイヤをして、
別荘でゴルフをしたり、家族サービスをしたり、趣味に明け暮れたり。
そんな優雅な生活にあこがれていました。
でも、そんな生活はとうてい無理だと思っていました。
ところが、満岡さんの８０歳になっても元気に働き、未来の子供たちの
ために私欲を捨てて働いている姿を見て、とても感動をしました。
私も８０歳でも元気で働き続けられる人間になりたいと思いました。
そんな思いを持つと、先日は８０歳になられても営業活動をしている
社長様が当店に訪ねてこられました。
９０歳まで社長をされていた方にもつい最近お目にかかりました。
私も、いつまでも青年の心を持って挑戦をしたいと思っています。
このプロジェクトにたち合わせていただき感謝しています。
また、懇親会で飲んだ木村式農法で作られたお米で作られた酒！
開けたときポンと音がしました。
お酒が醗酵して生きているのが分かります。
一口飲むとフルーティーな味が口に広がります。
僕の先輩から以下のような感想をいただきました。
「奇跡の日本酒」飲みましたか？。私はびっくりしました。本当においしい。まさに奇跡ですね。学生時代、新潟の「越の寒梅」が「水のようにさらりと飲める」といわれ、どうにかこうにかして入手して飲んだところ、そうでもなくて少々失望した（あるいは自分の舌が悪いのか）のですが、今回の酒はまさに水のようにさらりと飲める。これは絶品です。
帰りしなに小瓶のお土産をいただきました。
本物で造ったお酒。
無農薬、無肥料の可能性は色々あると確信しました。
木村さんありがとうございました。
