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これからの10年

2010.03.09



先日、香川大学創立60周年の記念講演にジャーナリストの嶌信彦さんが来られていました。

そこで印象深いお話があったので記録しておきます。

「これからの10年 ?居心地の良い地域と社会 」

テレビでお見受けすると若そうに見えますが、もう68歳になるそうです。

現在、トヨタを初め自動車、家電、鉄工と日本経済を引っ張っていた産業がダメージをうけ、弱っています。

しかし、日本の宝は何も工業技術ばかりではないのです。

前日、共同通信社の記者が台湾に行くのでお土産に何をもって行ったら良いか悩んでいたそうです。

結局、デジカメや携帯のハイテクなモノではなくおコメのコシヒカリと炊飯器を持って行き現地でお米を炊いてあげたらとっても喜んで「こんな美味しいご飯は食べた事がない」と言われました。

嶌さんは言います。

日本の農業や牛肉などの技術は世界一だそうです。

だから、車などの工業に変わって今度は農業製品を輸出するようになれば中国の裕福層に指示される事間違いなしだ。と・・・

また、日本の環境技術も世界一のものがあり、日本の立ち位置は誰もやれないことでナンバーワンの所で競争をすべきだと訴えかけます。

ちなみに環境は2050年にはアジアで4000兆円の市場になっているそうです。

こういう所でナンバーワンになるためには企業努力だけでは無理です。

そこで出てくるのが政治です。

輸出しやすく交渉をして世界のルールを作るのが政治力です。

だから今の政治の内輪の論争では世界から置いてけぼりなのです。

常にトップはルールを考え作り上げねばなりません。

ルール一つで勝ち負けが決まってしまいます。

オリンピックが良い例です。

ジャンプも金を取るとルールを変えられました。

水泳の潜水泳法も駄目と。

バレーなんか過去4回もルール変更をされ、それでも日本は不利の中頑張っています。

野球もマウンドの高低で投手に有利、バッターに不利となり、マウンドの高低を決める事で勝率も変わり、年俸も変わってきます。

経済では円を変えられました。

だからルールを決めるのはトテモ大切な事なのです。

それと、日本には資源はないと言いますがとんでもない事らしいです。

と言うのも。

携帯をはじめ家電の廃棄された機械にとてつもない金・銀・銅があり、それを仕分けできる技術を日本は持っているそうで今や日本に資源がないと言う事は昔の事です。

資源はありますがそれを集めるルールが弱いのが課題です。

これも廃棄した家電が再利用されるように政治的なルールを作れば、自然と集まってきます。

これもルールですね。

今回のお話のキーワードは「ルール」皆様の身近な所で活きづまった団体や会社はルールを見直さずに小手先の技法ばかりに目を向けていないでしょうか?

もう一度ルールを見直してみればお互い気付きがあるかもしれません。


最後に


日本の景気を良くする特効薬は「観光」らしいです。

日本は歴史や文化では世界のトップクラスです。

にも拘らず外国からの観光客があまりにも少なすぎます。

これも、政治的なルールが必要と言います。

道路には全て名前をつける。

標識は日本語だけではなく英語、韓国、中国と整備する。

治安が心配なら治安を守れるようにルールを作り変える。

そして、外国からの観光客が来やすい様に国を挙げてする。

そうすれば外国からのお金が日本に落ちる。

これからのキーワード

感性。女性。シニアー。癒し。くつろぎ。清潔。デザイン。センス。健康。歴史。文化。美味しい。安心。安全。

以上なような要素を自分達の仕事、地域にドンドン取り入れてください。安くて便利だけではお客様はついてきません。


最後に知り合いではなく、友人を作ってくださいと言っていました。

ある、企業の幹部の方が定年になったとたん電話が掛かってくる事もなくなり、病院通いで寂しい人生を送っているそうです。そうならないためにも今から友人を作ってくださいと言って終わりました。


あーいい勉強をしました。

ロハス村               村長