最新記事
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
 

進化し続ける40歳。クルム伊達がつかんだ確かな手応え

2010.09.30



テニスをしている同士として嬉しい出来事がありました。
それは40歳にしての伊達さんの活躍です。
人間は努力すればあすこまでいける事を証明してくれました。
ありがとう伊達さん!

以下記事です。

 東レ パン・パシフィック・テニス3回戦、クルム伊達公子は、今季のローランギャロスチャンピオンであるフランチェスカ・スキアボーネに、3?6、3?6で敗退した。「試合後の回復力が10代や20代の選手と同じようにはいかない」(クルム伊達)と語ってきたとおり、さすがに連戦の疲れを隠せなかった。

 それでも今大会、クルム伊達は30代最後の日となる1回戦で、グランドスラムチャンピオンで元世界ナンバーワンであるマリア・シャラポワを撃破。翌9月28日の2回戦では、ダニエラ・ハンチュコバに逆転勝利して40歳の誕生日に華を添えるなど、自分よりランキング上位選手に連勝。40歳にしてなお進化し続けている姿を見せた。

 何より、1回戦のシャラポワ戦は、その進化を証明するものだった。

 パワーヒッターのシャラポワに、ライジングを駆使したカウンターパンチで応戦。ラリー戦では後れをとることなく、早いタイミングでボールを打っていって、「自分のリズムに乗れなかった」と語るシャラポワを追い詰める。そして、次第にミスを重ねたシャラポワに競り勝った。

 勝利した要因に、ひたむきな学習能力がある。「信じられない」とシャラポワに言わしめた、クルム伊達の強さのひとつだ。例えば、クルム伊達は「マリアのダブルフォールト(11本)に助けられた部分もあった」と前置きしながらも、シャラポワの得意とする高い打点から強打されるストロークを封じるための作戦を、試合前に立て、実行できたことを冷静に自己分析した。

「序盤からできるだけボールを低く、そして自分の得意とする展開の速さを心がけたところ、序盤から互角に戦うことができた。自分が冷静に状況判断をし、ネガティブになることもなく、終始どんな状況でも、安定したいいプレイができたと思います」(クルム伊達)

 これまで元トップ10クラスの選手に惜敗する場面が何度かあったが、クルム伊達が今大会で見せた技術・戦術は圧巻だった。自ら立てた作戦の実行力、強豪選手のミスを誘い出したテニスのクオリティーの高さ、そして、何よりもシャラポワらからの勝利が、クルム伊達の高い学習能力の証しであり、強さと言えるだろう。

 2年前のこの大会では予選決勝で敗れ、昨年は今年と同様にワイルドカードで本選から出場したものの、1回戦で敗退。それが今年は、本選で3回戦に進出し、トップレベルの舞台でも戦えることを証明した。彼女自身、WTAツアーで戦う自信をより深めたのは間違いない。

「(収穫は)まずは、けがをしないでここまで来られた。40歳にしては動けているんじゃないかな(笑)。シャラポワやハンチュコバら、実力ある選手たちに勝ち切れたことは、当然大きな自信になった。相手と戦うこと、自分の体と戦うこと、敵がふたりいるような感じですが、向き合っていきたい。試合をこなしていければ、自分のテニスの質も上がっていくと思う。満足せずに、常にチャレンジしていく気持ちは忘れないでいきたい」

 これで、大会時67位のWTAランキングもUPは確実。来年のグランドスラム初戦、オーストラリアンオープンでも本選から戦える権利(ランキング100位以内)をほぼ手中に収め、他のWTAツアーでも本選から戦える大会が増える可能性はある。クルム伊達の挑戦は、まだまだ続いていくだろう。

 進化を続ける40歳。アラフォーど真ん中のクルム伊達のチャレンジは、40歳という新たな節目を迎え、セカンドステージに入った。

体をサビさせないサプリメントはコチラ
http://lohasmura.net/