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敗軍の将

2010.10.31



現在、日本シリーズが行われている。 なかなか面白い戦いです。 そんな中、面白い見方のブログ記事があったのでご紹介します。

「リーダーシップとは
他の人を自分の夢に参加させるプロセス」

ジェームス・スキナー


今年のプロ野球もレギュラーシーズンが終わり
後は日本一を決めるだけとなりました。

勝ち残ったのは千葉ロッテと中日ですが、
早くもその勝利をよそに負けた球団では、
監督の去就が取り沙汰されます。

プロ野球の監督は勝負の世界に身を置く以上
一年間の結果が全てです。

球団は選手たちに何十億という年俸を払っているのだから
監督が選手の用兵の成否について責任を問われるのは
当然といえば当然と言えます。

しかし不思議なことに負けても評価される監督がいる一方、
勝っても評価されない監督もいます。

この違いは一体なんでしょうか?

評価される監督と評価されない監督の違い
例えば今年のヤクルトスワローズは4位に終わりましたが
シーズン途中から監督を務めた
小川監督代行は大変評価されています。

今年のヤクルトは開幕からパッとしない成績で
6月上旬時点で13勝32敗1分の負け越し19で、
ダントツのリーグ最下位。

特に4月24日以降は、2勝20敗という
どうしようもない成績で開幕時点で監督を務めていた、
高田監督は責任を取って辞任。

早くも今年はもう終わり
といったような空気が流れていました。

ところが高田監督の代わりに小川監督代行が
指揮をとることになってからチーム状態は一変。
破竹の快進撃を見せます。

19もあった負け越しも全て解消して、
一時は3位を伺うまでの好成績を収めました。

最終的には4位に終わりましたが
多くのヤクルトファンに来年は勝てる
という希望を持たせてくれたのではないでしょうか?

もちろん小川監督代行は来年正式に監督として
ヤクルトスワローズの指揮をとります。

リーダーシップとは
冒頭のジェームスの言葉をもう一度引用すると
「リーダーシップとは
他の人を自分の夢に参加させるプロセス」
ということです。

つまり、リーダーが持つべき能力として
メンバーや関係者に夢や希望を持たせることができるか
という一事が大きな一因として挙げられるわけです。

考えてみればどんなプロジェクトでも
夢があるプロジェクトとないプロジェクトでは
意欲も生産性も全然違います。

今年のヤクルトが復活できたのは
選手やファンに夢を与えることが出来た結果
彼らの意識が変わったことが大きいのではないでしょうか?

あなたは今、自分のチームに
夢を与えているでしょうか?
希望を持たせているでしょうか?

あなたはリーダーとしての
役割を十分に果たしているでしょうか?

ー森兼