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ノロウイルスに注意 「手洗い、うがい徹底を」

2010.11.03

ノロウイルスに注意 「手洗い、うがい徹底を」
紀伊民報 11月2日(火)17時7分配信

 嘔吐(おうと)や下痢を引き起こすノロウイルスが流行する季節を迎えた。和歌山県紀北では集団感染が相次いでおり、和歌山県は「予防のため、手洗い、うがいの徹底を」と呼び掛けている。
 ノロウイルスは例年11月から翌年3月にかけ多発し、冬場に起こる感染性胃腸炎の原因の大半を占める。感染力が強く、患者の便や吐しゃ物を介して感染が広がることが多い。
 県内31カ所の定点医療機関によると、10月18日?同24日の感染性胃腸炎の患者数は109人で、過去5年間の同時期とほぼ同じとなっている。
 一方で、今年10月末までの10人以上の集団感染は10件で、昨年1年間の4件を大きく上回っている。大半は幼稚園や保育所で発生。岩出市では10月に近接する3保育所で相次いだ。
 県難病・感染症対策課は「推測だが、昨年は新型インフルエンザの予防で手洗い、うがいが励行され、感染性胃腸炎の発生が減少した。今年もぜひ取り組んでほしい」と話している。
 発生した場合はトイレやドアノブ、床などに適切な消毒が必要。「少しでも対応を誤れば感染が広がる」と指摘する。アルコール消毒はノロウイルスに効果がなく、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や85度以上での加熱が有効という。
 同課は保健所を通じ、幼稚園や保育所に感染予防や発生時の迅速な報告を求める文書を通知。県教委健康体育課も小中高校に同様の文書を配布する予定。県は今月末に県広報紙で一般にも広く注意を呼び掛ける。