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阪神淡路大震災の体験記

2011.01.17



その日は朝早くから地震によって起こされた。

隣に寝ていた妻が飛び起き、僕を起こした。

「なんか、だいぶん揺れたで」

妻は北の窓を開けまだ薄暗い庭を見つめていた。

「寒いが!!!」

僕は妻に窓を閉めるように言ってまた布団に入った。

会社に行く前にテレビでは大した報道にはなっていなかった。

ところが「昼食に出て喫茶でテレビを見ていると阪神だ大変なことになっていた。

煙が上がりまるで戦争の映画のような風景が広がっていた。

私は事の重大さがまだ飲み込めていなかった。

家に帰ると妻も両親も大変なことになっていると僕に伝えた。

そして、私は神戸にいる友達に連絡をとると無事につながり、大丈夫の声を聞いて安心をした。

当時、私は会社員でもともとの親会社が兵庫銀行だった。

兵庫銀行は当時再建中だったが、この地震で倒産を余儀なくされた。

戦後初の銀行倒産だった。

その後、親がこければ子がこけるということで、僕の元親会社の株式会社センコー産業グループも倒産、会社整理等になってしまった。

そして、センコー産業会社整理により同期テンでバラバラ、

前向きに頑張ろうとしていた矢先阪神大震災

阪神大震災は我々のところにも大きな影響を及ぼしました。

しかし、会社が倒産すると言うことは皆が不幸になるということを身をもって感じました。

50人いた同期はてんでバラバラになりました。

その後山一證券、北海道拓殖銀行、百貨店のそごう。大きい所がドンドン潰れていく時代に入ってきました。

本当に震災は怖いです。

直接的な影響もあれば、私たちのように震災で人生が変わっていくこともあります。

とにかく助け合いましょう。

これがこれからの世の中には大切です。

震災で亡くなった人たちのご冥福をお祈りいたします。

ロハス村              村長