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働く人に学ぶ 《高松市立山田中学校》 2011年2月25日

2011.02.26



2011/02/25 山田中学校仕事語り部


始めまして、ロハス村からやってまいりました鵜川です。
30分程度ですがよろしくお願いいたします。


さて、ロハスス村ですが人の体に優しい自然派の美と健康のお店といいまして、健康食品とか、地球に優しい洗剤や石けんなどをインターネットやお店で販売をしています。


「ありがとう」このノボリはロハス村のシンボルマークです。
お店を始めたときに、小さくてもいいから香川県で一番「ありがとう」の多いお店にしようと夫婦で話し合いました。
そして、インターネットで「ありがとう」の検索していくと、このありがとうの文字を書いた菊ちゃんのページにたどり着きました。菊ちゃんはお茶屋さんで「ありがとう」が日本で一番きれいな言葉だといいます。そして、その言葉を日本中!世界中!に広めて平和な世界を作りたいと書いていました。

そして、このノボリを持ってロンドンやパリまで行って外国の人と仲良くなる運動もしていました。
菊ちゃんのブログには本当に愛が詰まっていました。
「ありがとう」が言い合える世の中は「いじめ」も「戦争」もありません。
皆が助け合ってありがとうを言い合いましょう。
ところが、ブログの最終ページには菊ちゃん永眠と書かれていました。

わー菊ちゃん亡くなってしもーた!
こんなに頑張っていたのに。
僕は菊ちゃんの書いたこの字の力を借りて、菊ちゃんの「ありがとうの世の中作り」の続きを仕事を通じて香川県でしています。

ロハス村の入り口にはこの「ありがとうのノボリ」で皆さんを出迎えています。

        ◆             ◆

さて、お話はがらりと変わりますが、この本で紹介されている、「ニュートンよりも、ライト兄弟よりも、偉大な奇跡を成し遂げた男の物語と書かれており・・・
この「奇跡のリンゴ」を作った木村さんを先日、香川県にお呼びして1000人の前でお話をしてもらいました。

その農家の木村さんのお話をします。

この木村さん笑顔がいいでしょう。

本当にリンゴか好きなんです。好きで好きでたまらん。そんな笑顔でしょう。

でも、この笑顔になるまでには相当の苦労をされたそうです。

まず、木村さんのリンゴがなぜ「奇跡のリンゴ」といわれるかというと、それまで不可能だと言われてきた化学的に合成された農薬や肥料を一切使わない方法で育てられているからなんです。

農薬や肥料を使わないでリンゴをならすなんて本当に不可能なんです。だから奇跡なんです。

またそのリンゴは、放置しても決して腐らないことも【奇跡】と呼ばれるゆえんです。2年間放置していた木村さんのリンゴは腐らずに干からびるだけで2年間立ってもフルーティーなリンゴの香りがするそうです。

そして、インターネットで売り出すと、10分で売切れてしまうほどの人気を博しているといいます。

しかし、その【奇跡のリンゴ】が成功する裏側には 我々の想像を絶する苦闘の歴史がありました。

        ◆             ◆

もともと木村さんも、他の農家と同じように化学肥料や農薬を使用した方法でリンゴを栽培していました。

しかし、農薬散布でご自身や奥さんの皮膚に異常がでるようになったことをきっかけに、当時不可能と言われていた、無農薬によるりんご作りに挑戦します。
 
しかし病気や害虫の影響で8年間、りんごが出来ないどん底の時代を経験することになるのです。

その間、キャバレーの呼び込みの仕事をしたり、やくざに追いかけられ殴られて前歯か折れたこともありました。
また、東京に出稼ぎで出てきて、ホームレスも経験しましたが、収入がほとんどないので、子どもたちに文房具もを買ってやることもできませんでした。

「もうこんな生活には耐えられない」

あるとき、木村さんは死を覚悟し、ロープを持って地元の山に登っていったそうです。

景色が良い場所で、人生最期の時間を過ごしていた時、立派なドングリの木が目に飛び込んできます。

「なぜ、この木は農薬を使っていないのに虫がたくさんついたり病気になっていないのだろう」

不思議に思った木村さんが下の土を掘ってみると、ふかふかとやわらかい土でした。

「これだ!」 叫ぶなり、夢中で山を駆け下りて畑に戻ったといいます。

そこから再度、木村さんの苦闘が始まりました。  
農業の土台といえる土作りからやり直し、
害虫や病気からリンゴの木を守る為
幾多の工夫を凝らし続けました。
 
そしてついに、農薬も肥料も使っていない【奇跡のリンゴ】を作ることに成功したのです。

奥さんが農薬アレルギーで、アレルギーが発祥しないために農薬をかけないでリンゴを作ろうということから始まった奇跡のリンゴ作りですが、この「奇跡のリンゴ」は奥様を助けるだけではなく色々な人を助けることになります。

        ◆             ◆

ココに「いのちの林檎」という映画があります。

この映画は

化学物質過敏症になった女の子の話なんですが・・・

化学物質過敏症というのは要するに化学物質の合成洗剤、消臭スプレー、芳香剤、柔軟剤、化学物質の僅かなニオイも耐えられなくなり、頭痛や吐き気、呼吸困難などを引き起こしてしまう、そんな恐ろしい病気です。

そして、その女の子も最初は軽いものだったのですが、だんだん重症になってきてとうとう街では住むところがなくなり、お母さんと一緒に高い山の上でテント生活を始めました。

それでも、山の上にも化学物質が飛んできて、ある日突然、お鍋、食器、食べ物など全部に拒絶反応がでて、水さえも飲めなくなりました。

水が飲めなくなって4日間、脱水症状。

普通だったら病院に行ったらいいと思うでしょうが、消毒液や化学薬品が充満している病院にも行けません。

お母さんは、自然食品屋さんに次々と電話をし

「娘が口にできるものはないかと」たずねます。

そして十何件目で「うちに無肥料で無農薬のリンゴがあるから、試してはどうか」と言われ、そのリンゴを手に入れました。

女の子の身体の中に林檎の水分が入り、生命の危機から脱することができた。

そのリンゴこそが、木村さんか作った「奇跡のリンゴ」だったのです。

       ◆             ◆


このようにたった一個のリンゴやけど、とっても人の役に立って命まで救うことが出来ました。

この話どう思いますか?

もう一度木村さんの仕事の流れをまとめてみると。

?奥さんが農薬アレルギーだった。

?何とか奥さんを楽にさせてやりたい。

?そうだ!農薬を使わないでリンゴを作ろう。

?なかなかうまくいかない。1年、2年、3年

?本来なら3年であきらめますが木村さんは決してあきらめず8年の月日が流れます。

?出来たもののまったく売れません。

?しかし、化学物質過敏症の女の子を木村さんのリンゴが助けました。

?リンゴは口コミで広がり、今では発売10分で完売です。

?そして、木村さんは日本全国に農薬や肥料を使わないで作物をつくる方法を教えています。

?木村さんは言います。農薬を世界で一番使っている国は日本です。中国でも韓国でもありません。農薬は体に害を与えています。無農薬のお野菜やお米を食べることで体が元気になります。

いま、日本の税収は38兆円です。そのうち34兆円が医療費に使っています。
要するに家計で考えると380,000円の給与をもらって340,000円は病院代に消えて40,000円でご飯や電気代や塾代を払いなさいというようなものです。
これはハッキリ言って無理です。
だから、病院に行かなくてもいいように健康な体作りをしなければなりません。

?木村さんの夢は無農薬、無比量栽培方法を教える農業の学校を建てることです。

リンゴから学校建設に夢は広がります。

        ◆             ◆

木村さんのこの話から「仕事って何だと思いますか?」

仕事とは○○である。

2.3人に聞いてみます。

仕事とは○○である。

間違っても良いので手を上げてください。

3分間程度

ハイありがとうございました。

私が考える仕事とは、「世の中の困ったことを解決する」ことであると思います。

自分本位は決して仕事とは言いいません。それは趣味と言います。

仕事とは困ったことを解決してあげ、その人の役に立ちます。

「人が困っていることを自分の力で解決してあげる」こう考えると仕事ってなんぼでもあります。

僕と友達で中学校のときに考えた仕事イコール商売があります。

河川敷でサッカーや遊んでいる人に飲み物を売りにいく。

これらの人たちは喉が渇いて困っています。

売り歩いてあげたら当然喜んでくれるはずです。

60円で仕入れて100円で売るという計画まで立てました。

仕入れは友達の知り合いから。

ある程度準備は出来たのですが売りに行く勇気がなく出来ませんでした。

友達は高校生になって販売をしたそうです。そしたら凄く売れて儲かったそうです。

しかし、近所のお店から怒られて辞めたそうです。

みんなも周りの「困った」を見つけられたら直ぐ仕事が出来ますよ。

お父さんの肩がこって困っている。

肩たたきをする。これも「マッサージ」というれっきとした仕事です。

お母さんの代わりに買い物に行く。

「お買い物代行サービス」という、これも仕事です。

是非、大人になったら「困った探しの達人」になって自分にあった仕事を見つけてください。

さて質問です。

困った探しの達人になるために必要なことは何でしょうか?

やっぱり相手を思いやる愛情だと思います。

何事も愛情がなければ相手も困ったが見えてきません。

あのお年より立てりにくそうやなぁー。手かしてあげよう。
そんな思いが10年後には魔法の杖を作れるかもしれません。安心安全な自動車椅子を発明するかもしれません。

ココで困った探しをして見ましょう。

お手元に配ったプリントに身の回りや社会での困ったを書いてください。

書きながら聞いてください。
世の中には非常に困ったが多いです。
地球温暖化。経済格差。病気。いじめ。老人介護。地震。いろんなところで困ったがあります。

3分間程度・・・

どうですか。

じゃーその「困った」を解決するために「自分だったらどうする」を空白に書いてください。

3分間程度・・・

2.3人に聞きますね。

非常に良いと思います。

最後に困ったか探すためには愛がいります。
人を思いやったり社会を思いやったり。

そして、その「困った」を解決をするためには愛だけでは無理なこともあります。
知識や情報、アイデァも必要です。

そのために今の勉強があります。
だから勉強も一生懸命に頑張ってください。

必ず、「困った」を解決をするのに役立ちますから。

そして、皆で「困った」を解決できる世の中を作って「ありがとう」の多い世の中づくりに皆さんも協力してください。

これで私の話は終わります。

ありがとうございました。