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「新型うつ病」混乱する精神科医 NHKテレビAtoZより

2011.03.07

現在、向精神薬を一度に大量にのみ、
意識が朦朧として(キケンな状態で)急患で運ばれてくる者が増えている。
では 薬が効きにくいとはどういうことなのか?


? 混乱する精神科医療について ?

170錠を一気に!
死にたいと思い、覚え切れないほどの多くの薬を大量に飲み、
あるクリニックに運ばれてきた患者は、5年でなんと700人にも及ぶ。

薬の処方が多い方は なんと、
5剤 6剤と重なっているのだ。


患者の訴えのままに処方は自殺につながると
医者自身も危機感をつのらせる。

うつの症状である、
不安や絶望感の症状をうったえる患者には、
抗ウツ薬、抗不安薬が処方されるのだが、
それでも薬が効かないと、さらに薬が追加処方されていく。

精神科医の本音とは 
→ うつの現場の実感が持てないため、
頭の中では 多重処方が キケンとわかっていつつ、
多剤処方をし、
(薬依存や 効果の実感がわなかくなる、自殺願望などで)
患者が一度に服用して命が危険になるケースも多い!


医師の本音・・患者自身が 効く「薬」を強く求め、うったえる。
患者も真剣、医師には 「さもないと自分で死にます」状態、
「ああそうですか、死んでいいですよ」とは 医師はいえない。
よって、「自分に責任はない」と一部の精神科医は本音をもらす。


アメリカでは、多くの薬を組み合わせる(多剤処方)はキケンなので無く、
患者に処方された精神薬が合わないときや、きかないときは、
別の薬に切り替えるようになっている。

なんと10種類の薬を服用している患者もいるという現実。


では、
最近患者が増えている、 
従来の抗うつ薬がきかない 「新型うつ」とは、どのようなものなのか?


新型ウツは、20代?30代に多く、
衝動的な行動にでることも多いので油断できない。

症状が従来に比べ 多様なため、治療がむずかしいのだ。

さらに、
従来のうつ病は 気分が落ち込んだ状態・症状で通院されることも多いのにくらべ、
新型うつは、一見、まったくうつ病とは思えない(見えない)患者もいる。
見た目ではわかりにくいだけでなく、
対人関係も良好であったり、室内に引きこもるより むしろ
「さみしい」と人を求めて外交的なこともある!

また、好きなことには積極的的だったり、
趣味の時間など、楽しい時間は、
うつの症状がでないので、他人も気づきにくいし、
理解されにくい。


また、処方される薬が従来のウツよりも、効きにくいため、
大量処方になってしまう可能性も とうぜん高くなる。

過食や過眠が 新型うつの症状に出ることもある。
躁鬱の差が激しい場合もある。

このように、
ささいなことでうつ状態になるが、
うれしいことがあると うつ症状が一時良くなることもあるので
短時間の、精神科の診察時間のみでは、
新型ウツの症状を判断・把握しにくいのだ。

よって、

繰り返し薬を飲むと、だんだん効かなくなるため、
薬の量や種類も増えてくる 
→大量の薬を一度にのみ緊急に運び込まれる という悪循環が
新型うつには多いのである。


★ ベンゾジアゼピン系
睡眠薬の作用  依存性があり、長期間服用は、だんだん効かなくなるため、
薬依存で大量服用におちいるキケンがある。
単に、「眠れなくて悩む」という症状の改善・治療薬として
きちんと応対するのなら 効果もありよい薬なのだが・・と医師は語る。

薬に安易にたよる治療法は、抜本的に見直さなければならないのではないか?

★薬以外の方法で 成果をあげているクリニックもある。

とあるクリニックの ながやま医師は、
うつになる「原因」をカウンセリングにより着目し、
生活基盤を整えるサポートも行っている。
臨床心理士もともに協力してくれる。
こうして まず、
うつになる原因をとりのぞくことにより、薬を減らしていこうというのである。

しかし、年々増え続ける患者たち。
患者数がどんどん増えることもあり、
どうしても許容範囲には限界がある。

一人ひとりに 深い対処ができないことも当然でてくる。
よって、「なんとか良くなる」と
とりあえず、その場をしのぎながら、時間の経過とともに
薬の量がだんだんふえてしまい、
結果、大量処方にむかってしまうのだが、
そうなると、いよいよ 減らすタイミングが難しい、ということになってしまうのである。


危険とはわかっていても、
処方せざるを得ない現実。
 
患者の意見としては、
自分自身がいつ、どうなるかわからないため、
どうしても薬に頼り、つねに 薬を身に着け、
外出時には持ち歩いているのだという。


追跡AtoZ
テレビ HNKより

広がる「新しい心の病」。

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