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【セミナー】稲盛和夫の「運命と立命」から学ぶ

2011.03.30

急遽、ピンチヒッターとして決まった゛あずま?る゛さんでの授業の講師。

さてさて、生徒さんの年齢は20代?60代。

時間帯は10時?16時までの一日ぴっちりあります。

賞味、5時間もセミナーをしたことのない私にとって未知の世界でした。

また、3.11の東日本の津波大地震から感情が高ぶり、何かをしなければならないという思いをどう対処したらいいのか分からない状態でした。

そんな時に、この授業の依頼。

私は、盛和塾時代に勉強をした稲盛フィロソフィーの

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

この考え方をベースに「運命と立命」のお話を午前中。午後からは妻の典子が「ライフカラーカウンセリング」のお話とワークショップをすることにしました。

まず、人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力ですが、稲盛さんは次の様に話します。

人生は掛け算

考え方は?100?100まで

熱意は1?100まで

能力は1?100まで

あるインテリのおじさんが、頭はいいのにうだつが上がらない。

その訳は、考え方が人を批判したり、あざ笑ったりしてマイナス思考だから、いくら頭が良くても掛け算でマイナスを入れると答えはマイナスになると言います。

実はこんなことは勉強済みで分かりきっていたと思っていました。

ところが、改めて人様の前でお話をすることで私自身の反省になりました。

私は人間関係で以前の会社を退職しました。

その時の思いがいまだにココロで引っかかっており、いつかは見返してやるぞーっと・・・

どうも考え方としてはマイナスだったように思います。

これでは、いくら頑張っても結果はマイナス。

こうならない様にしてもらう為にも私の赤裸々な体験談を少々お話しました。

そして、次にメッセージしたかったのは「運命と立命」です。

果たして、運命は変えられないのか?

生徒さんは現在失業をしています。

そして、面接を受けてもなかなか上手くいかない場合もあります。

そんな時、私はどうせこんな運命なんだと思わないで頂きたかったのです。

私の会社のまだまだ泣かず飛ばずで皆さんと同じ立場から「運命と立命」について稲盛さんのお話から学びました。

その中でも「えんりょうぼん」さんのお話は心に染み渡りました。



稲盛さんが、若いころ読まれた、安岡正篤(やすおかまさひろ)さんの知命と立命でのお話。

16世紀末、中国の明の時代の袁了凡(えんりょうぼん)という方の生き方について

幼い頃から母の手一つで育てられた袁了凡(えんりょうぼん)の家に、ある時、易学に精通している旅の老人が訪ねてきて、少年の未来を予測。

今は、医者になる勉強をしているが、それは受からないだろう。

その後、役人の道に進むだろう。そのときに、何歳の時に、何番で合格して、何番で次の試験に合格して・・・・

その後結婚するが、子供はできない。そして、53歳でなくなるだろう。。。。

最初、袁了凡は、全く気にしてなかったのですが、あのときの老人が言ったとおりになります。。。

医者になることもできず、また、試験の合格の番号もぴったり。。。すべてが、老人が言ったとおりになっていきます。

そこで、袁了凡は、人間には、運命があるならば、あれこれ、努力することはやめ、運命に任せることにした。

ある時、袁了凡は、出張先の雲谷という偉いお坊さんに出会います。

「あなたは、年が若いのに非常にできていらっしゃる。どういう修行をつまれたのか?」とお坊さん。

「いいや。私は、ただ運命に従っているだけです」と袁了凡。

「なんだ、そんなことか。では、あなたは、実にくだらない人だ。」と吐き捨てるように言いいます。

びっくりした袁了凡が訳を聞いてみますと、お坊さんは答えました。

「確かに人間には運命というものがあります。運命は決まっていますが、それは宿命ではありません。運命は前世の行いによってきめられているものですが、それは現世の努力で変えられるものなのです。それが立命です。自分の人生を創造的に生き、修行をしなさい。善きことを思い、思いやりの心を持ちなさい。そうすれば、あなたの運命は変るのです」

 それを聞いた袁了凡は愕然とします。そして、努力して自分で自分の人生を切り開く生涯を送るようになります。

そうすると不思議なことに、あの旅の老人に予言されたことがことごとく外れるようになりました。できないと言われた子供もでき、何歳で死ぬと言われた年をはるかに過ぎても健康です。そこで、自分の息子に人生の哲学を書き残します。それが「了凡四訓」という「袁了凡の教え」になったという話です。


さて、運命は宿命ではなく現世で努力することで変えられるものだということが分かってきました。

つぎに芥川龍之介の言葉に

運命はその人の性格の中にあり

というものがあります。

「何事かを成し遂げるのは、その人の才能ではなく、性格です。性格を変えるためには、今までの考え方を変え、習慣を変えることです。そうすれば、人生が変わります。

この言葉から運命を変えるには習慣を変えたらよいことが分かりました。

また、元楽天監督野村氏の言葉では

行動が変わると、習慣がかわり、

習慣が変われば性格がかわり、

性格が変われば人生が変わる。

と言われています。

要するに運命を変えるためには今の行動を変えるべきです。

それが私凡人でもできることだと思います。

そこで、以下の質問をそれぞれに埋めていただきました。

Q.アナタの運命を変えるために、どう行動を変えますか?

A.

A.

A.


このようにして、皆さんも紙に書いて毎日の行動を変えてみましょう。


これが、午前中の授業である程度喜んでいただけたと思っています。

午後からの授業はライフカラー化ウンセリングで妻がしました。

ロハス村                 村長