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【震災応援メッセージ】 父として 力強く

2011.03.26



父として災害時に何が出来るか。

いま、草食系男に父という存在も成り下がってきた。

今こそ、父として力強く頑張りましょう。


感動した文章があったのでご紹介いたします。


【生かされていること】

関東大震災のお話をさせてください。1923年9月1日午前11時58分。突然ものすごい揺れと音が襲ってきたのです。

「地震だ!逃げろぉ」

誰かの声ですぐに外に逃げると、家の前が地割れしている。父が戸板を敷いてくれ、その上を渡って歩きました。目の前で家の柱がどんどん突き出てきて、しまいに家がかしいで、ぺちゃんとつぶれてしまった。

それからすぐ、あちらこちらで火の手が上がったのです。昼食時だったため、火を使っている家庭が多く、また、運が悪いことに当日、日本列島に近づいた台風の影響による強風で火の手はみるみる広がったと後で聞きました。

関東地方を襲ったマグニチュード7.9の激震は死者行方不明者14万2800人を出す大惨事となりました。幼い頃のこの経験で、自分が生かされていることのありがたさが刻み込まれました。生きていることではありません。

「生かされている」ことにです。生かされていてありがたい。五体が動くってことはありがたい。お水がいただけてありがたい。それが本当の感謝なのだと思います。同級生もたくさん亡くなったし、目の前で多くの方が亡くなるところをたくさん目にしました。

それが、私や家族であっても何ら不思議でないことです。運がいいとか悪いとかじゃなく、自分は「生かされている」のです。そう思ったら、いろんなことがありがたい。

『なぜ、はたらくのか』主婦の友社 94歳・女性理容師の加藤寿賀さん