ｉＰｈｏｎｅやｉＰａｄなど独創的な製品で、「アップル」を株式時価総額で世界一の企業に押し上げ、世界的なカリスマ経営者として知られるスティーブ・ジョブズ前ＣＥＯ＝最高経営責任者が亡くなりました。
アップルは５日夜、日本時間の午前９時前にホームページ上で「アップルはビジョンと想像力にあふれた天才を失った。そして世界はすばらしい人物を失った」という声明を発表し、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことを発表しました。ジョブズ氏は１９７６年にアメリカのシリコンバレーでアップルを立ち上げ、独創的な発想でパソコンを格段に使いやすくしたことで一大ブームを巻き起こしました。経営方針を巡る社内の対立から一度は会社を追われますが、その後復帰し、経営危機に陥っていたアップルの再建に成功します。２００１年には携帯音楽プレーヤーのｉＰｏｄを発表し、インターネットを通じて音楽を購入するという新しいスタイルを瞬く間に普及させました。そして２００７年にスマートフォンのｉＰｈｏｎｅ、去年はタブレット端末のｉＰａｄを投入し、従来の携帯電話やパソコンから、タッチパネルで操作する携帯端末へのシフトが加速するきっかけを作りました。時代の一歩先を行く革新的な商品を次々に生み出したアップルは、ことし７月、時価総額で世界一の企業となりました。ジョブズ氏は世界的なカリスマ経営者として熱狂的なファンの心をつかみ、アップルの経営戦略やジョブズ氏のプレゼンテーションの手法などは世界の多くの企業経営者に影響を与えました。ジョブズ氏は２００４年にすい臓がんの手術を受け、仕事に復帰したものの、２００９年に半年間休職して、肝臓の移植手術を受け、ことし１月にも健康問題を理由に休職するなど、ここ数年闘病生活を送っており、ことし８月には病気療養のため、アップルの最高経営責任者を辞任し会長に退いていました。前日４日には、ジョブズ氏が辞任してから初めての商品発表会がカリフォルニア州クパチーノの本社で開かれ、後任のティム・クック最高経営責任者が発表に臨んでいました。
スティーブ・ジョブズ氏の死去を受け、アップルのホームページは、トップページの全面に白黒のジョブズ氏の写真を写し出しています。そして、次のページに進むと、「アップルはビジョンと想像力にあふれた天才を失った。そして世界はすばらしい人物を失った」などとジョブズ氏の死を悼む短いメッセージが掲げられています。また、このメッセージに続いてジョブズ氏のファンからお悔やみを受け付ける、特別の電子メールアドレスも告知されています。
改めてジョブズ氏のスピーチを聞きました。
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ジョブズの卒業祝賀スピーチ
2005年6月12日、スタンフォード大学
映像はコチラをクリック
http://youtu.be/OaMT8fZpEXA
原文URL：
http://slashdot.org/comments.pl?sid=152625&cid=12810404
ジョブズありがとうございました。
