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「うまれる」の映画を見て

2011.11.01



■ 「うまれる」の映画を見て
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先週、「うまれる」の映画を見ました。

感動をしたので少しあらすじをお知らせします。

妊娠出産をテーマに、4人の女性たち(とパートナー)を

温かなまなざしで見つめたドキュメンタリー。

1人目は、助産師をしていた女性で、結婚して約1年になる伴まどかさん。

現在妊娠6ヶ月だが、自分を虐待していた母が中学生の時に去っていったと

いう思春期の辛い経験から、母になることに一抹の不安を感じている。

同い年の夫・真和さんとはうまくいっているが、彼の両親も不仲で、

家庭を持つことや親になることに関心がなく

「自分の遺伝子なんて残したくない」と思っていた。

そんな夫婦が手探りで親になる道を歩み始め、

2人だけで助産院での出産の日を迎える。

2人目は、「18トリソミー」という染色体異常を背負って生まれてきた

虎大くんの母、松本直子さん。

90%以上が1年以内に亡くなるという難病だが、妊娠中にそうと知り

つつ産み、夫とともに慈しみ育てる。

鼻から差し込んだチューブで胃に直接栄養を取り込む虎ちゃんは、

障害を持ちながら日々を懸命に生き、1歳の誕生日を迎える。

3人目は出産予定日におなかの中の子ども、

椿ちゃんを亡くした関根麻紀さん。

「どうして?」と自分を責めて泣き続ける辛い日々を、

夫婦の深い絆と『わたしがあなたを選びました』の著者でもある

産婦人科医・鮫島浩二さんのサポートで乗り越え、やがて新しい命を授かる。

4人目は、不妊治療クリニックで管理部長として働く東陽子さん。

30代のときに不妊治療を9年間受けたが、子どものいない人生を選択した。

治療だけでなく堕胎のために訪れる女性もいるクリニックで

「赤ちゃんが親を選んでやってくるなんて。それがいちばん不思議」と語り、

「何のために生きているのかわからない…」とノートに綴ることも。

いつか自分の凍結受精卵を自分のおなかの中で温めてから終わらせてあげたいと言う。

障害のある弟を持ち、両親が不仲だったという豪田トモ監督が、

公募で集まった約200組から4組を選び、2年間にわたって密着したという。

改めて、自分が生まれてきた奇跡。

わが子が生まれてきた奇跡。

を感じ、とても家族がいとおしく思えた映画でした。