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「ハリーポッター」の誕生秘話をお教えいたしましょう。

2012.04.06

ある人が、神様と砂浜を歩く夢を見た。

後ろを振り向くと、2人分の足跡が残っていた。

しかし、人生を振り返ってあることに気づく。

自分の人生の中には、ひとり分の足跡しかないところがあるのだ。

それは、その人が人生でもっともつらく、悲しいときだった。


その人は神様に尋ねた。

「どうして、あのときは一緒に歩いてくれなかったのですか?」

神様は答えた。

「愛する我が子よ、私はあなたを見捨てたりはしない。

そのひとり分の足跡は、あなたを背負って歩いた私の足跡だよ」

この「神様の足跡のように人生を歩んだひとりの女性がいる。

彼女は夫と離婚し、実母が亡くなり、収入もなく、生まれたばかりの娘を抱えてどん底の生活を送っていた。

それは自殺まで考えるつらい時期だった。

暗くてせまいアパートに住み、国からの生活保護を受けながら娘の世話をし、就職するために、勉強を続ける日々。

そんな彼女の心を支えていたのは、小説を書くことだった。

娘が眠っているわずかの間、近所の小さなカフェで夢中になって原稿を書いていた。


彼女は書き上げた原稿をある出版社に送ったが、返事はNO。

ほかの出版社にも送ったが、やはり返事はNO。

それでも、彼女はあきらめなかった。

そしてやっと、ひとつの出版社からOKをもらう。


彼女の本が、ついに出版されのだ。

題名は『ハリー・ポッターと賢者の石』

そう、彼女の名は、J・K・ローリング。


この本は出版業界の常識を打ちこわす、驚異的なベストセラーに。

200を超える国と地域で、67の言語に翻訳され、シリーズの総売上数、約4億5000万冊!

彼女の個人資産は約1000億円に。

エリザベス女王の個人資産を超えている。

『情熱思考』中経出版

不運なとき、どん底だと思ったとき、たとえすべてに見放されたと思うようなときでさえも、あきらめず目の前のことに努力し続ければ、必ず潮目は変わってくる。

ここでやめようと思ったその一歩先に、宝物が埋まっているかもしれないのだ。


どんなに画期的な新商品でも、斬新なアイデアであろうが、提案された人はたいていそれを否定する。

なぜなら、成功を保証するより、否定しておいたほうが無難だからだ。


同行二人(どうぎょうににん)という言葉がある。

四国八十八箇所をめぐりるお遍路さんたちには、いつでも弘法大師(空海)が一緒に歩いてくれる、という意味だ。


どんな苦難にあっても…

あきらめずに一歩を踏み出す人に、神様は微笑(ほほえ)んでくれる。